空き家の管理の方法について、当サイトでは多くのお問い合わせを受けます。空き家は管理しなければ、劣化してしまうので手間かもしれませんが、1カ月に1回は手入れをするのが望ましいです。
ただ、空き家の管理をどのように行えばいいのかわからない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
急に実家が空き家になった場合など、管理の方法がわからなくて困りますよね。
そこで本記事では、空き家の管理方法についてご紹介します。これから空き家を管理する方は、ぜひ参考にしてください。
目次
空き家を管理しなければいけない理由
空き家を管理しなければいけない理由として、主に以下の理由があります。
- 人が住まないと建物は老朽化する
- 資産価値の維持
- 雨漏りなどの早期発見
- 防犯やトラブルの発見
空き家を所有している以上、管理は絶対条件です。順を追って解説していきます。
人が住まないと建物は老朽化する
空き家は放置した場合、劣化してしまいます。庭は草が生え、水道も使わなければ蒸発してしまい、ネズミなどが侵入する恐れがあります。
人が住んでいない建物を訪れたことがある方はわかると思いますが、空気も悪くほこりも溜まり、まるで廃墟のような感じですよね。
建物は人間が管理しないと劣化が著しく激しいため、手間かもしれませんが必ず管理しましょう。
資産価値の維持
空き家の手入れは、資産価値を維持する目的があります。空き家が劣化してしまう場合、建物の価値が下がってしまうからです。
そうならないためには、空き家をメンテナンスして資産価値を維持する必要があります。
外壁がひび割れていたのであれば、補修を行います。このようにして資産価値を維持しなければいけません。
もし、空き家を売ることになったり活用したりする際に、きれいな状態を維持しておいたほうがいいですよね。空き家の価値を維持するためにも、空き家の手入れは怠らないようにしてください。
雨漏りなどの早期発見
空き家を管理していると、雨漏りなどが起こった場合でも早めに発見できます。早めに発見できれば、初期段階で修繕が行えるため費用を抑えられます。
万が一、早期発見できなければ、修繕する規模が大きくなるのではないでしょうか。その場合、費用は高額になってしまう恐れがあります。
屋根材の張り替えになると費用は100万円ほどかかります。雨漏りは古い空き家だと起こりやすくなるので、注意してください。
防犯やトラブルの発見
空き家は誰も住んでいないため、防犯面が不安です。空き巣に入られたとしてもすぐに気づくことは難しいです。
また、空き家が犯罪に利用されるケースもあるため注意が必要です。実際に、空き家で大麻を栽培していた方が逮捕されました。
防犯やトラブルが起こる危険性を考えると、できるだけ頻繁に空き家の管理を行うようにしてください。
空き家の管理の方法
空き家の管理方法には、大きく分けて2つの種類があります。「自分で行う方法」「業者に委託する方法」の2種類です。
空き家の管理を検討している方は、どちらの方法で管理をするのか検討しましょう。
自分で行う
空き家の管理を自分で行う場合、1カ月に1回の頻度を目安にしてください。それ以上放置すると、水道菅が蒸発したりゴミが増えたりしてしまうので、かえって手入れが大変になってしまいます。
3カ月に1度行うよりも、こまめに1月に1回のペースで空き家の手入れを行ったほうが、空き家の劣化を防げます。
また、掃除も1カ月に1度行うほうが汚れも少ないので手入れが楽です。
自分で行う方法はお金がかからないので、できれば自分自身で行うほうが経済的なのでおすすめです。
業者に委託する
空き家の管理を行ってくれるサービスを提供している業者がいるので、お忙しい方や住んでいるところが遠い方は任せてしまうのがおすすめです。
費用は業者によって異なりますが、1カ月に1回の訪問で5,000円ほどの費用がかかります。
忙しくてなかなか手入れするのが難しいかもしれませんが、空き家の管理を放置するのは現実的ではありません。したがって、空き家の管理を任せてしまうようにしましょう。
空き家を自分で管理の方法や掃除のポイント
空き家を自分自身で管理するためには、いくつかポイントがあります。初めて空き家の管理をする方は、どのような手順や方法で管理を行えばいいのかご紹介します。
事前に道具や服装の準備
空き家の掃除を行う際はまず道具や服装を準備しましょう。軍手やマスクはもちろんのこと、掃除グッズを用意するようにしてください。
たとえば、以下のものを用意しましょう。
- 軍手
- マスク
- ほうき
- 掃除機
- 雑巾
- 掃除用洗剤
いつもご家庭で使っているような掃除用具を持っていきましょう。汚れているところを掃除することを想定して必要だと思うものを用意してください。
また、ホコリがあることやゴミ掃除を行うので汚れることが予想されます。そのため、汚れてもいい恰好で空き家の掃除をするようにしてください。
また、夏場や着替えやタオルなどもあると便利です。
近隣に挨拶
空き家に着いたらまずは近隣に挨拶しましょう。掃除を行った際にほこりが隣の家に飛ぶことも考えられます。また、庭に雑草がたくさん生えていると、隣の家にも草が生えやすいので迷惑をかけますよね。
空き家は、トラブルや問題が起こりやすいため、そういったトラブルを防ぎ近隣住民との関係を良好にするには、挨拶は必ず行うようにしてください。
このとき、菓子折りなども持っていくのもおすすめです。近隣関係を良好に保つことができます。
連絡先を伝える
そして、緊急の連絡先の電話番号なども伝えておくようにしてください。何かあった場合に連絡してもらうためです。
たとえば、泥棒が入ったり台風で窓ガラスが割れたりなど、いつ起こるかわかりません。そのようなトラブルが起こった際、近隣の方ならば気がついてくれる可能性があります。
しかし、万が一そのような事態が起こったとしても、連絡先を伝えておかなければ教えてくれません。
わざわざ電話番号を調べてまでも、連絡してくれるとは限りません。
そのため、連絡先を教えておけば、連絡してくれる可能性があります。空き家の管理において、近隣住民との関係はとても重要です。万が一何かあった場合、第一発見してくれるのは隣に住んでいる方ですよね。
いざというときに助け合えるような関係を築くことを心がけましょう。
窓を開けて室内の通気・換気
空き家に着いたらまずは窓を開けましょう。通気や換気のためです。空き家はほこりなどが溜まっており、汚れていることが予想されます。そのため、できるだけ長い時間換気したほうがいいです。
そして、できればすべての窓を開けるようにしてください。そのほうが換気の効果が高められます。
また、タンスや押し入れも開けましょう。カビの発生が防げるからです。
ポスト・郵便受けの清掃
ポストや郵便受けを確認しましょう。チラシなどがいれてある可能性があるからです。ポスティングなどを行う場合、空き家などに関係なく入れるのですぐにチラシなどがいっぱいになってしまう恐れがあります。
その場合は、ポストの投函口をテープで止めておくようにしましょう。これで、不用な投函を防ぐことができます。
庭の清掃
庭の清掃を行いましょう。ゴミがあればゴミ拾いを行い、雑草が生えているのであれば草むしりしましょう。
ただ、春から夏にかけて雑草は勢いよく生えるので、「草がぼうぼうになって管理できない」という方は除草剤を使うのがおすすめです。
また、植木がある場合、剪定作業(せんていさぎょう:枝を切ること)も行わなければいけません。
背の丈の低い植木であれば自分自身で行うこともできますが、梯子(はしご)を使うような大きな気がある場合は、造園屋に依頼するのも1つの方法です。
水道メーターの確認
水道メーターを確認しましょう。水道メーターが回っている場合、どこかで水漏れしている可能性があるからです。
水道料金がかかってしまうので水道を止めてしまうのも1つの方法ですが、空き家の水道やトイレが使えなくなるのでできれば、水道は止めないほうがいいです。
また、排水管は水が蒸発してしまうので、排水管に水を溜める際も水道が止まっていると不便です。
1カ月に1度必ず空き家の管理に来れるのであれば、水道を止めてもいいです。2カ月に1度の頻度になると水道管が劣化する可能性があるので注意しましょう。
建物の外観のチェック
空き家の外観を確認しましょう。破損している場合は修繕する必要があるからです。外壁がひび割れていたり雨どいが破損していたりしたのであれば、修繕しなければいけません。
破損個所から雨漏りにつながることもありえます。初期段階で修繕すれば、費用は抑えられます。
しかし、ひどくなり手遅れになると、数百万円単位の費用がかかる恐れがあるので注意してください。
室内の清掃
室内の清掃をしましょう。ほこりが溜まっているので、掃除機やはたきなどを使って清掃するのがおすすめです。
掃除方法は、汚れている個所を念入りに行うようにしてください。
汚れがこびりつくとなかなか取りにくいです。手間になってしまうため、こまめに掃除するように心がけましょう。
水回りの掃除
キッチンやトイレなどの水回りの掃除です。このとき、「通水」を行うようにしてください。通水とは水道から水を流すことです。
長時間使っていない場合、排水管の中の水が蒸発してしまいます。すると下水から悪臭が漂ってしまう恐れがあります。
水道が利用できる場合は、1~2分は水を流しましょう。お風呂やトイレなど、排水溝がある箇所はすべて行うようにしてください。
ただ、水道がない場合はタンクなどで水を汲んできて流しましょう。
害虫や害獣対策
空き家の害虫や害獣対策も忘れないようにしましょう。シロアリやゴキブリ、ネズミなどが生息している恐れがあります。
シロアリがいる場合、建物自体が腐食してしまいます。
市販で販売されている煙が出る殺虫剤を利用したり、専門業者に殺虫剤を撒いてもらったりしましょう。
戸締りをして退去
全ての作業が完了したら戸締りをして退去してください。窓をすべて開けて換気していたので、戸締りのチェックは怠らないようにしましょう。
窓を閉める方法としては、一番奥の部屋から窓をしめると閉め忘れをしにくくなります。また、水道の蛇口から水が垂れていないかなどもチェックしてください。
そして、今一度すべての箇所を確認してから退去しましょう。
まとめ
空き家の管理の方法についてご紹介してきました。空き家の管理を検討している方は、ここでご紹介した方法通りに掃除や手入れを行うようにしてください。
空き家は手入れを怠ると老朽化が早くなり、資産価値が低下してしまいます。古くなると売却しようと思っても売れなかったり、賃貸に出そうとしても借り手が見つからなかったりする恐れがあります。
したがって、1カ月に1度は空き家の管理を行うようにしてください。それが難しい場合は、専門業者がいるので空き家の管理を委託しましょう。
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