空き家を有効活用する際、シェアハウスが注目を集めています。シェアハウスは家賃収入が増えたり、空き室のリスクが減ったりするメリットがあります。
複数人で生活し家賃を支払うため、月々支払われる家賃の総額が増えます。また、シェアハウスで生活している人がすべていなくならない限り、家賃収入がなくなりません。
このようなメリットがあるため、一般世帯向けの空き家の賃貸ではなく、複数人で生活できるシェアハウスがおすすめになります。
本記事では、「これから空き家を活用してシェアハウスを行いたい」方のために知ってほしい情報をわかりやすくご紹介します。
シェアハウスのメリット
空き家のシェアハウスには、どのようなメリットがあるのでしょうか。冒頭でご紹介した以外にもいい点があるので、ご紹介します。
家賃収入の金額が増える
複数人で生活することで家賃収入の総額が増えます。
複数人が家賃を支払うため、1世帯向けよりも多くの家賃収入が得られるからです。シェアハウスを4人で生活すれば、1人の支払う家賃の金額は少なくても、総額は大きくなります。
たとえば、1人が2万円支払うと仮定した場合、4人だと8万円です。古い空き家の賃貸物件で8万円の家賃収入を得られることは、シェアハウス以外では難しいです。
古い空き家の賃貸において、1世帯向けで月々8万円の家賃を支払う方はそうはいません。古い物件なのにもかかわらず、家賃が高すぎて借り手が見つからないです。
しかし、シェアハウスであれば、古い空き家でも高い家賃収入を得られるメリットがあるのです。
せっかく賃貸経営を行うのであれば、家賃収入の多いシェアハウスで賃貸経営を始めましょう。
空き室のリスクが減る
複数人で生活するシェアハウスは、空き室になって家賃収入が途絶えるリスクが少なくなります。
複数人で生活して家賃を支払っているため、全員が退去しない限り家賃が支払われるからです。
1人が2万円の家賃を払うと仮定する場合、4人だと8万円です。仮に、1人が退去したとしても3人が2万円ずつ支払えば、毎月6万円は家賃収入があります。
賃貸経営は、入居者がいなくなると家賃収入が得られません。入居者がいなければ、賃貸経営は成り立たないので、空室になる可能性の低いシェアハウスは、賃貸経営と非常に相性が良いです。
空き家をシェアハウスしようと検討している方は、シェアハウスを行いリスクのない安定した賃貸経営を目指しましょう。
貸し手と借り手の両者にメリットがある
シェアハウスは、あなたと借り手の両方にメリットのある素晴らしい空き家の活用方法です。
あなたも高い家賃収入が得られ、借り手も安く物件を借りられます。
先ほどお伝えしたように、4人でシェアハウスを行えば1人あたり月に2万円の家賃を支払ったとしても、合計で8万円になります。
シェアハウスでなければ、空き家の賃貸で高単価の家賃収入を得られることは難しいです。
今まで何も活用していなかった空き家を利用して、月々8万円の収入になれば、とても嬉しいですよね。
貸す側も多くの家賃収入を得られますし、借りる側も安い家賃にすることができます。貸す側と借りる側の双方にメリットのあるシェアハウスは、win winの関係(双方良し)と言えるビジネスです。
また、空き家を活用してこうした賃貸経営を行うことは、空き家問題を対策できるのでとても社会的地位の高いビジネスだといえます。
日本の空き家はこれからも増え続けることが予想されるので、空き家対策を行い賃貸オーナーになりましょう。
シェアハウスデメリット
シェアハウスには、デメリットもあります。いい点や悪い点を踏まえた上でシェアハウスを行いましょう。
空き家のシェアハウスのデメリットは、以下をご覧ください。
- 管理が大変になるので注意
- トラブルが起こりやすい
- 場合によってはターゲットが限られる
シェアハウスを行う際は、このようなデメリットに注意するようにしてください。それでは、詳しく解説していきます。
管理が大変になるので注意
シェアハウスは、複数人が一緒に暮らすため管理が大変です。
1世帯の場合、1世帯からしかクレームやお問い合わせは来ませんが、4人で生活していると4世帯からクレーム来る恐れがあるため、対応しなければいけません。
つまり、4人でシェアハウスをしている場合、クレームの量は単純に考えて4倍です。
深夜にクレームが来る可能性もあります。「水漏れした」「雨漏りしている」など、空き家の場合、建物が古くなっていたり設備が老朽化していたりするので、こういった問題は起こりやすいです。
シェアハウスは人数が増えるため、その分管理が大変になることを覚えておきましょう。
入居者間のトラブルが起こりやすい
複数人が1つ屋根の下で生活していると、入居者間のトラブルは避けては通れません。ちょっとしたことでもトラブルになることが考えられます。
他人同士が一緒になって生活しているので、どうしてもトラブルは起きてしまうものなのです。
また、空き家のシェアハウスは外国人の方が利用するケースもあります。日本人とは違った文化があるので、日本人と外国人の方が一緒に生活する場合、トラブルは起こりやすいです。
シェアハウスは、入居者間のトラブルは絶対発生します。空き家のシェアハウスを検討している方は、ぜひ覚えておきましょう。
利用する人が限られる
シェアハウスは、利用する人間が限られるデメリットがあります。赤の他人と共同生活を行うため、大学生や外国人といった方が利用する傾向があります。結婚している方は、シェアハウスを利用しないからです。
若者や外国人の方が利用しやすいということを覚えてください。場合によっては、マナーの悪い使われ方をする恐れがあります。
利用する人が限られるので、注意しましょう。
空き家のシェアハウスの事例
シェアハウスの事例をご紹介します。実際に空き家をシェアハウスにしている事例です。これから空き家を有効活用しようとしている方は、シェアハウスの事例を参考にしましょう。
事例1:空き家をペットと暮らすシェアハウスにリフォーム
※クリックして拡大できます。 出典:エアサイクルハウジング株式会社
空き家をペットも生活できるようにしたシェアハウスになります。各部屋にバルコニーを設置することで洗濯物を干せたり、窓を開けたりできるようになっています。
共有部では、ペットと一緒になってパーティーが行えるような仕様のシェアハウスです。ペット好きの方は多くいらっしゃるので、「ペットと広い家で生活したい」という方に人気の出るシェアハウスの事例になります。
事例2:1年以上空き家だった実家をリノベーション
出典:SHARE PARADE
1年以上空き家だった実家をリノベーションしてシェアハウスにした事例です。6LDKの大型戸建てだったこともあり、それぞれの部屋を上手に活用するようにリフォームしました。
間取りをそのまま活かすことで、6人が生活できるシェアハウスになりました。
家賃や月々の収益
写真を見ていただくとわかる通り、きれいにリノベーションしています。この事例の場合、1部屋5.4万円の家賃設定にしています。
5.4万円 × 6人 = 32.4万円
つまり、6人が利用することで月々32.4万円の家賃収入です。使用していない空き家で30万円以上の家賃収入が得られるようになれば、とても素晴らしいですよね。
利用していない空き家がある方は、シェアハウスで賃貸に出しましょう。そして、空き家を有効活用してください。
シェアハウスを成功させる秘訣
空き家をシェアハウスする際、いくつか成功させる秘訣があります。「空き家を賃貸に出せば入居者が現れ、家賃経営が成功する」と思っている方は多くいらっしゃいますが、そうではありません。
賃貸経営は、入居者が現れなければ利益が出ません。空き家を賃貸に出せば家賃収入が得られるわけではないのです。
空き家をシェアハウスに出す場合、以下の秘訣があります。
- 特徴的なシェアハウスにする
- 広い空き家をシェアハウスに最適
- リフォーム・リノベーションを行う
- どのようなシェアハウスにするのか決める
- 管理は管理会社に任せるのがおすすめ
空き家のシェアハウスを行う場合は、これらポイントに注意して賃貸経営を成功させましょう。
特徴的なシェアハウスにする
シェアハウスは特徴的なものにしましょう。通常のシェアハウスよりも何か特徴があると入居者は表れやすくなるからです。
たとえば、先ほどお伝えした事例のように、ペットが住めるようにしたり外国人向けにしたりしましょう。
特徴的なシェアハウスのほうが印象に残り、入居者が現れやすくなります。一般的なシェアハウスでもいいですが、特徴的にすると賃貸経営が成功するのです。
空き家のシェアハウスを検討している方は、何か特徴的な物件にすることを検討しましょう。
広い空き家をシェアハウスに最適
広い空き家はシェアハウスに向いています。先ほどの事例でもご紹介しましたが、6LDKの空き家であれば、6人が生活できます。人数が多くなるほど家賃収入の金額が増えるので、広い空き家を所有している方は、シェアハウスに最適です。
また、これから空き家を購入してシェアハウスを検討している方は、大きな間取りの空き家を購入しましょう。
リフォーム・リノベーションを行う
空き家を賃貸に出す場合、リフォーム・リノベーションを行いましょう。そのまま古い状態で賃貸に出しても入居者は表れにくいからです。
リフォームを行うと最初に費用が発生しますが、そのほうが入居者は表れやすいので最終的に得をします。
先ほどの事例もそうですが、どちらの空き家もリフォームを行っています。想像すればわかると思いますが、リフォームしてある空き家とそうではない空き家であれば、リフォームしてある空き家のほうが入居者は集まりやすいです。
リフォーム費用はかかりますが、リフォームを行わなければ入居者が現れにくいの賃貸に出す際はまずリフォームを行いましょう。
どのようなシェアハウスにするのか決める
シェアハウスを始める前に、具体的にどのような賃貸物件にするのか考えましょう。
「一般的な世帯向けの賃貸物件にするのか」それとも先ほどご紹介したような「ペットも住めるようなシェアハウスにするのか」など、いろいろなシェアハウスがある中でどのような物件にするのか決定しましょう。
管理は管理会社に任せるのがおすすめ
先ほどお伝えしたように、シェアハウスの管理はとても大変です。複数人のクレーム対応を年中行わなければいけません。
そのため、管理はできるだけ管理会社に任せるようにしてください。
管理会社に任せれば、トラブルの対応を行ってくれる上に、入居者の集客なども行ってくれるので、面倒なことを任せることができます。
できれば、「面倒なことは管理会社に任せてしまいたい」という方は、管理会社に管理を任せるのがおすすめです。
まとめ
空き家のシェアハウスは、家賃収入が増えたり空き室のリスクが減ったりするメリットがあります。
賃貸経営を行う上で、これらのメリットがあるのは魅力的ですよね。そのため、空き家を通常の物件ではなく、シェアハウスにする方は多くみられます。
ただ、複数人が生活するので、その分管理が大変になる恐れがあります。シェアハウスを行う際は、メリットだけではなくデメリットも考慮した上で行いましょう。
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