親の相続などの理由から「空き家を売りたい」とお考えの方は多くいらっしゃいます。空き家を維持していても、固定資産税などの維持費はかかってしまうので、空き家で賃貸経営を行うのでなければ、売却したいものですよね。
しかし、いざ空き家を売りたいと思っていても、「どこに売ればいいのか」「高く売る方法はないのか」など、わからないことばかりではないでしょうか。
せっかく空き家を売りたいのであれば、いい条件で高く売りたいのも本音です。
そこで本記事では、空き家を売却したい方がどこに相談すればいいのか。相場より高く売る方法はないのかなどをご紹介します。
空き家は早く売ったほうがいい理由
空き家を賃貸に出す目的がなく、売却を検討しているのであれば、空き家は早く売ったほうがいいです。それは、以下の3つの理由があるからです。
- 空き家は年数が経つと売れにくくなる
- 固定資産税や維持費がかかる
- 売ったお金を別のものに使える
これから空き家を売りたいのであれば、これらの理由から早めに売却するようにしてください。それでは、順番に解説してきます。
空き家は年数が経つと売れにくくなる
空き家は築年数が経過すると売れにくくなります。家は、人が住まないと劣化が早くなるからです。人が生活するのに修繕が必要なレベルの場合、修繕費用がかかってしまうため、その分売れにくくなります。
きれいな空き家と修繕箇所が必要な空き屋であれば、状態の良いきれいな空き家を購入したいものですよね。
一度売れ残ってしまうと空き家というものは、なかなか買い手が見つからないのが現状です。したがって、売却を検討しているのであれば、できるだけ早めに売却するようにしてください。
早く売却してしまい、空き家の問題を解決してしまいましょう。
固定資産税や維持費がかかる
空き家を所有しているだけで以下の維持費がかかります。
項目 | かかる費用 |
---|---|
固定資産税 | 15万円 |
自治会費 | 2~4万円 |
庭の維持 | 5万円 |
修繕費の積立 | 15万円 |
合計 | 39万円 |
固定資産税や自治会費、庭の維持費などがかかります。また、10年に1度行う外壁塗装や築30年を経過すると屋根を葺き替える(張り替えること)ための修繕工事を行うため、その積立金が必要です。
したがって、空き家を所有しているだけで、合計で40万円ほどの費用がかかるのです。
何もしていなくてもこの維持費がかかるのであれば、早めに売却してしまったほうがいいです。仮に、売却が5年遅れると200万円ほどの金額がかかってしまいます。
先ほどもお伝えしたように、空き家は時間が経つと売れにくくなります。そのことや維持費のことを考えると早めに対処するほうがおすすめです。
売ったお金を別のものに使える
空き家を売却すれば、その分ほかの部分にお金を使うことができます。車を購入したり、家のリフォーム代に充てたりすることも可能です。
空き家は賃貸などに利用しない限り、何も生み出しません。そうであれば、早めに売却してしまい、あなた自身の役に立つことにその費用を利用したほうがいいのではないでしょうか。
空き家が売れない場合
空き家を売りたくてもなかなか売却できないケースは多く見られます。築年数が経過して古くなると、ますます売れにくくなってしまうものなのです。
- 空き家は売れるときに売却する
- 値下げすれば必ず売れる
- 隣の家に売れないか相談する
それでは、順を追って解説していきます。
空き家は売れるときに売却する
以上でもお伝えしたように、空き家は売れるときに売却するようにしてください。躊躇(ちゅうちょ:迷うこと)していて、売る機会を逃してしまい、空き家を売るのが何年も先になってしまうことがあるからです。
その分、空き家は老朽化して固定資産税などの維持費もかかってしまいます。そのことを考えると、多少安くても売却してしまうほうがお得なのです。
空き家の問題に悩まされている方は多く見られるため、早めに売却してしまい空き家の問題を解決させてしまいましょう。
値下げをしてでも早く売るほうが得
空き家がなかなか売れない場合、値下げするようにしてください。値下げを行えば、いつか必ず売れるからです。
ただ、多くの方が欲を出してしまい、値段を下げようとはしません。その結果、売れずに何年も固定資産税を支払うことになってしまいます。
先ほどお伝えしたように、空き家の維持費は年間40万円です。
仮に、空き家が5年売れなければ200万円の維持費がかかります。しかし、100万円の値引きで、今売却することができれば、結果としてはその方が100万円得をします。
5年間売れなかったことを考えると少しの値引きで今売れるのであれば、値引きして売却してしまったほうがいいです。
空き家を所持していると、近隣住民からのクレームなどがあります。「雑草が生えすぎている」など、さまざまな問題があります。できれば、早く手放してしまい空き家の問題をスッキリさせたいものです。
したがって、空き家の売却を検討している場合、早く売ることを意識して空き家の売却を行いましょう。
値下げすれば必ず売れる
空き家がどうしても売れない場合、値下げして売却するのがおすすめです。値段を下げれば必ず売れるからです。
親の相続などで古い家を所有しても、維持費ばかりかかるのであれば、売却してしまいましょう。空き家の査定が安かったとしても、合わせて土地も売ることができるので、全くお金にならないわけではありません。
空き家保有していても維持によるストレスを抱えることを考えれば、値下げしてでも売る方が金銭面、精神面的にもおすすめです。空き家を手放して楽になりましょう。
隣の家に売れないか相談する
空き家が売れない場合、隣の家の方に売れないか相談してみましょう。安く空き家と土地が手に入るのであれば、購入してくれる可能性があるからです。
通常、50坪の土地の値段が1,000万円だと仮定します。このとき、700万円で「空き家と土地を購入してくれないか」と言われれば購入してくれるケースがあります。
そのまま土地をつなげて家の敷地を広くしたり、子供たちの家をそこに建てたりするなど、さまざまな利用方法があるので、隣人にも大きなメリットがありますよね。
売却を検討している方は、まずはお隣さんに買わないか相談してみてください。
空き家を高く売る方法
空き家を売りたいと思った際、「できれば高く売りたい」ものですよね。実は、空き家は、ポイントを抑えれば高値で売却することが可能です。
それでは、空き家を高く売る方法をご紹介します。せっかく売るのであれば高く売却しましょう。
リフォームしてから売却する
空き家はリフォームしたほうが高く売れます。空き家を購入することを想像するとわかりますが、リフォームしていない空き家よりもリフォームしてきれいになっている方を購入したいものです。
このとき、多少高くてもリフォームしてある物件のほうが高く売れやすいです。第一印象が良い点やリフォームする手間が省けるからです。
空き家の売却を検討しているのであれば、リフォームしてから売るのも1つの方法になります。
火災保険を利用するとお得にリフォームできる
空き家をリフォームする場合、火災保険を活用しましょう。火災保険には、風災保証というものがあり、雨や風、雪などで屋根や外壁、雨どいが破損した場合、保険金が支払われるというものです。
ただし、外壁や屋根のリフォームは火災保険を使えますが、内装に関しては保険の適用外です。したがって、外壁に関してはお得にリフォームできます。
ただ、外壁と内装を合わせてリフォームを行えば、業者としては効率が良いのでお得に外壁と内装のリフォームが行えます。外壁と内装をリノベーションしたい方は、火災保険を利用してお得にリフォームしましょう。
複数の不動産業者を利用する
空き家を高く売りたい場合、複数の不動産業者を利用しましょう。不動産会社ごと査定額が異なるからです。
同じ空き家でも、業者によっては1,000万円のところもあれば、1,500万円のところがあります。
実際に高い値段で空き家を売ることができなかったほとんどのケースが、1社の不動産会社だけの査定しか行っていません。そのため、思ったよりも安い価格で空き家を売却しています。
それもそのはずです。業者ごと価格が違うのであれば、複数社の査定額を比較しなければ高い価格で空き家を売ることはできません。
逆を言えば、複数社の査定を依頼して、一番高い不動産会社に空き家の売却を頼めば、一番高い価格で売れます。したがって、空き家を高く売りたいのであれば、必ず複数社に査定を依頼してください。
それが、何もせずに簡単に空き家を一番高く売れるコツです。
空き家売却の流れや手順
空き家を売却する流れをご紹介します。ほとんどの方が、空き家を売ったことがないため、どのような流れや手順で売却すればいいのかわからない方は多くみられます。
そこで以下では、空き家の売却の流れや手順をご紹介します。
STEP1:不動産会社を決定する
まず初めに、不動産会社を選定しましょう。空き家を売却する際、最も重要な作業が不動産会社の選定です。査定額を高く、素早く空き家を売却してくれる不動産会社を探す必要があります。
ただ、先ほどもお伝えしたように、空き家を高く売るためには、複数社の不動産会社に査定を依頼する必要があります。
また、集客力があり、できるだけ早く空き家を売却してくれる不動産会社にしましょう。査定額が高かったとしても、早く売れなければその分維持費がかかってしまうからです。
したがって、不動産会社選びは、空き家を高く査定してくれて早く売却できる会社が望ましいです。
STEP2:不動産会社と契約
空き家の査定額や不動産会社の集客力などを考慮し、不動産会社を決定しましょう。そしたらいよいよ契約です。
契約してから後々トラブルになっても困るため、後悔しないような会社選びをしてください。
そして、空き家の売却において主な作業はここまでです。後は、契約した不動産会社がお客様を見つけてくれて空き家を売却するだけになります。
STEP3:空き家を売却する
不動産会社が買い手を見つけてきてくれたのであれば、いよいよ空き家を売却します。
必要な書類などは、不動産会社が用意してくれるので、あなたが行うことは不動産会社の指示にしたがって、必要な書類を集めたり、サインをしたりするだけになります。
つまり、空き家を売却する場合、不動産会社を決定してしまえば、あとはほとんど不動産会社が手続きなどを行ってくれます。
したがって、あなたが行うのは不動産会社選びだけです。
ただし、先ほどお伝えしたように、不動産会社選びで価格や売却のタイミングが決まってしまうので慎重に不動産会社を選ぶようにしてください。
まとめ
空き家は所持していても、固定資産税などの維持費がかかるため、賃貸などに貸し出さなければ、早めに売ってしまうようにしましょう。
保有していても維持費がかかる上に、時間が経過するとなかなか売れなくなるからです。
また、空き家の売却は、リフォームなどを行うと高く売ることができます。特に、外壁塗装は火災保険を利用することで安く行えるため、外壁塗装を安く行ってから売却するだけで査定額は高くなります。
空き家で火災保険に加入している方は、火災保険を利用してリフォームしてから売却するのがおすすめです。
このページでお伝えしたノウハウを活用して、空き家をできるだけ高く早く売ってしまい、空き家のストレスから解放されましょう。
また、空き家を建て替えてアパート経営するのも1つの方法です。家賃収入が手に入るようになりますので、1度検討してみてはいかがでしょうか。
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