土地活用をするときに重要なのは、所有している土地の立地や手持ちの資金の大きさだけでなく、土地の広さも重要ですよね。
60坪の土地を持っているものの、土地活用方法について迷っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、60坪の土地でどのような土地活用をすることができるのか紹介します。
「60坪くらいの土地を持っているけど、どういった土地活用をしたらよいか分からない」という悩みを持っている人は、ぜひこの記事を読んでみてください。
目次
60坪ってどのくらいの広さ?
60坪の土地でどういった土地活用ができるかを紹介する前に、60坪がどのくらいの広さなのかを紹介します。60坪という広さのイメージをここでつかんでください。
坪を平米に換算
まずは、60坪を平米(㎡)に変換してみましょう。
1坪は約3.306㎡なので、この値に60をかけると198.347㎡になります。つまり、60坪は約200㎡ということですね。
「200㎡です」と言われるだけではイメージがつかみにくいでしょう。次は、1辺が何mなのかを求めてみます。
200の平方根はおよそ14なので、200㎡の土地は1辺が約14mの正方形であるということが分かるのです。また、20 × 10 = 200 となるので、20m × 10mの土地と考えることもできます。
この200㎡という広さは、シングルスのテニスコートとほぼ同じ大きさです。
この広さの土地で、どういった土地活用ができるのかをこれから紹介します。
アパート経営
60坪の土地で可能な土地活用として、まずは代表的な土地活用であるアパート経営について見てみましょう。
60坪でアパート経営は可能?
60坪という広さでは、アパートを建てるには少々狭いですが不可能ではありません。
ただ、「大規模なアパートを建てることができない」という事実はあります。大規模なアパートを建てるには、60坪では不十分であると知っておきましょう。
注意点
こういった狭い土地にアパートを建てるときは、大規模なアパートに負けないような「魅力」を持たせることが重要です。「魅力」を持たせるには、一般的なアパートとは違うコンプセプトにしたり、特徴的なデザインにしたりして、差別化をする必要があります。
アパートを建てると、土地の固定資産税や都市計画税が大きく減税されるというメリットもあります。
工夫を凝らしたアパートを建てて、安定した収入と大きな節税効果を手に入れましょう。
狭い敷地で土地活用を検討している方は、「30坪以下の敷地でアパートが建てられる土地広さはど のくらい?」の記事をご覧ください。
マンション経営
アパート経営の次は、よく似た土地活用であるマンション経営について紹介します。
60坪でマンション経営は可能?
60坪という広さではマンションを建てるには少々手狭ですが、建築が不可能なわけではありません。
ただ、どうしても小規模なマンションになってしまうので、アパート同様、特色あるマンションにする必要があるでしょう。
外観や内装を差別化する以外にも、女性 限定にしたりペット共生型にしたりすることで差別化を図ることができます。
アパートとマンションのどちらを建てればよいか
マンションはアパートより防音性や耐久性が高いため、賃料を高く設定することが可能です。
ですがその反面、建築費が高くなってしまいます。そうなると、「アパートとマンションのどちらを建てればよいか」と悩んでしまいますよね。
どうすればよいかというと、その地域にマッチしている方を建てればOKです。
60坪というマンションを建てるには小さな土地でも、アパートのように工夫をすればマンション経営が可能です。
アパートとマンションのどちらを建てるか悩んでしまったときは、地域の調査結果を基に、その土地により適している方を建てましょう。
駐車場経営
「初期費用を抑えたい」という土地オーナーにおすすめの、駐車場経営という土地活用を紹介します。
初期費用を抑えられる理由
何故、初期費用が抑えられるかというと、駐車場経営に必要な設備が少ないからです。
未舗装の月極駐車場の場合、駐車スペースを区切るロープとそのロープを固定するペグを使って、駐車場の整備をするだけで経営を始めることができます。そのため、初期費用がほとんどかかりません。
大きな土地なら自分1人でロープ固定作業をやるのは非常に大変ですが、60坪なら無理なく作業することができるでしょう。
月極駐車場でなく、コインパーキングを経営するとなると、舗装工事や精算機の設置などが必要となります。
その分、月極駐車場より初期費用が高くなりますが、太陽光発電やマンション経営よりかは設備に費用がかかりません。そのため、コインパーキングは初期費用が安い土地活用の1つであるといえるのです。
このように駐車場経営は、月極駐車場でもコインパーキングでも、初期費用を抑えられる土地活用なのです。
60坪なら10台くらいの車を停めることができますので、利益を上げるためには駐車料金をいくらに設定するべきかを考えて、プランニングしてみてください。
また、コインパーキングであったとしても業者によっては、初期費用やメンテナンス費用を負担してくれるところがあります。
初期費用をかけたくない方は、コインパーキング業者に任せるのがおすすめです。
戸建て賃貸経営
賃貸経営には、アパートやマンションのような集合住宅の賃貸経営でなく、戸建て住宅による賃貸経営という方法もあります。
60坪は戸建て住宅を建てるのにぴったりの広さ
「アパートやマンションを建てるには60坪の土地では少々手狭である」と紹介しましたが、戸建て住宅の場合はそうではありません。
60坪あれば、4人家族にぴったりの戸建て住宅を建てることが可能です。
住宅を建てられるだけでなく、余った土地にマイカーを停めておく駐車場や、園芸を楽しむことができる庭を造ることもできます。
また、カーサ・プロジェクト株式会社の「カシータ」という戸建賃貸住宅では、以下の画像のように「60坪の土地に住宅を2戸建てて、そのうえ車4台分の駐車場を配置する」ということが可能です。
この配置なら、1家族でなく2家族に住宅を提供することができますね。
出典:https://www.casa-p.com/project/casita/
このように、戸建て賃貸経営は60坪という広さでも十分に行うことが可能です。
賃貸経営をしたい土地オーナーは、アパートやマンションだけでなく、戸建て住宅を建てるという選択も検討してみてください。
賃貸併用住宅
「マイホームも手に入れつつ、家賃収入を得たい」という人は賃貸併用住宅の経営という手があります。
60坪でも建てられる?
賃貸併用住宅の場合、60坪の土地でも問題なく建てることができるでしょう。
実際、ダイワハウスが提案している以下の賃貸併用住宅の例では、画像にある通り、30坪ほどの広さの住宅を建てています。そのため、60坪あれば、住宅を建てるだけでなく庭を造ることもできるのです。
「庭付きマイホームが欲しいが、ローン返済に不安がある」という人は、賃貸併用住宅を建築して、家賃収入をローン返済にあてましょう。
引用URL:https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/lifestyle/chintai/plan/index.html
税金対策
アパートやマンション同様、賃貸併用住宅を建てることは、固定資産税や都市計画税を軽減させる効果があります。そのため、住宅ローンの返済に家賃収入をあてることができるだけでなく、節税をすることができるのです。
土地にかかる税金の支払いに頭を抱えている賃貸住まいの人は、賃貸併用住宅を建てることをおすすめします。
賃貸併用住宅を建てれば、マイホームを手に入れられるうえに、家賃収入と節税効果を得ることができるからです。
貸店舗経営
「賃貸は賃貸でも、アパートやマンションより儲けの大きい土地活用をしたい」という人は、貸店舗経営という土地活用がぴったりです。
60坪でもお店を出すことはできるの?
広い駐車場もついた大規模な店舗でなければ、60坪の土地に店舗やオフィスビルを建てることは可能となっています。
小規模な飲食店なら10~20坪ほどの土地でも建築可能なので、60坪より小さな土地だったとしても、貸店舗経営を始めることができるのです。
アパートやマンションとの違い
アパートやマンションより貸店舗の方が収益性の高い建物なので、高い賃料で貸し出せます。そのため、貸店舗経営の方が大きな儲けを得ることが可能です。
ただ、「空室リスクが貸店舗経営の方が大きい」というデメリットも存在します。アパートやマンションの場合、入居者が1人退去しても、収入が大きく落ち込むことはありません。
ですが、貸店舗経営の場合は、借りていた事業者が退去してしまうと、収入が大きく落ち込んだりゼロになったりしてしまいます。
そのため、貸店舗経営は「ハイリスク・ハイリターン」な土地活用なのです。
「リスクが大きくても、儲けの大きい土地活用をしたい」という人は、アパートやマンションの経営でなく貸店舗の経営をすることをおすすめします。
太陽光発電
賃貸経営の次は、昨今注目を浴びていると太陽光発電について紹介します。
60坪でも太陽光発電は可能
「太陽光発電は大きな土地ではないと不可能」というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、60坪という広さでも太陽光発電は可能です。
もし、「太陽光発電をしたいけど、土地の大きさが足りなさそう」と思って諦めていたのであれば、すぐに太陽光発電の業者に相談してみましょう。
注目されている理由
太陽光発電は以前からあった技術ですが、何故昨今になって注目されたのでしょうか。それは、固定価格買い取り制度が制定されたからです。
固定価格買い取り制度とは、太陽光発電を始めた年の電気買い取り単価のまま、20年もの間買い取ってくれるという制度となっています。
20年間、買い取り価格が固定されるため、「安定した収入を長期的に得られる土地活用である」と注目されているのです。
このように、太陽光発電は「安定した収入を長期間得たい」という土地オーナーにぴったりの土地活用となっています。
トランクルーム
太陽光発電同様、ここ最近注目されている土地活用であるトランクルームについて紹介しましょう。
トランクルームとは?
このトランクルームという土地活用は、コンテナを1人用のスペースに区切って、その区切ったスペースを収納スペースとして人に貸し出すというものです。
収納スペースとして貸し出されるので、「家の収納スペースが足りなくて自分の家に置いておけない」という悩みを持った人が多く利用しています。
アパートやマンションのように人が住む建物を建てるわけではないので、初期費用が比較的小さいというのが美点ですね。
また、ランニングコストが少額の電気代だけで済むのも嬉しいところです。
60坪の土地で可能か?
60坪もあれば、トランクルームを経営することは可能です。実際に、「ハローストレージ」という業者によって、約55坪の土地にトランクルームが建築されています。
60坪の土地で、どういった土地活用をしようか迷ったときは、トランクルームという土地活用も選択肢に加えてみてください。
引用URL:https://www.fudousan-100.com/sample/page/4/
資材置き場
初期費用を抑えられる土地活用の1つである資材置き場について紹介しましょう。
60坪の土地で可能か?
60坪あれば、資材置き場を始めることが可能です。60坪よりも小さな土地を資材置き場にしている土地オーナーもいます。
ただ、特別大きな土地というわけではないので、巨大な施設を建てるための建材を置いておく場所としては不十分かもしれません。
資材置き場のメリット・デメリット
資材置き場のメリットは、初期費用があまりかからないところです。資材用の倉庫を建てるということでなければ、資材を置いておくだけの土地なので、特に何かすることなく土地活用を始められます。
何か工事をしたり、建てたりするわけではないので、資材置き場から更地に戻すのが簡単というメリットもあります。
デメリットは儲けが小さいことですね。資材置き場という土地活用は、初期費用がかからない代わりに収益も小さい土地活用なのです。
手軽に始められ、更地に戻すのも簡単ですが、その分見返りは小さくなっています。
もう1つの見過ごせないデメリットとして、「近隣住民から苦情が来るかもしれない」というものがあります。
資材を運び出したり運び入れたりするときには、どうしても騒音が発生してしまいます。音だけでなく砂埃が発生することもあり、これらが原因で近隣の人々から苦情が来るかもしれないのです。
簡単に始められる資材置き場という土地活用ですが、デメリットも十分考慮したうえで始めましょう。
貸し農園
所要している農地を人に貸し出すという土地活用もあります。「農地をどうやって活用したよいか困っている」という人は、その農地を人に貸し出してみてはいかがでしょうか。
貸し出す広さの制限
特定農地貸付けに関する農地法等の特例に関する法律」によって、農地を貸し出せる広さが決められています。具体的には、『10アール未満の農地の貸付けで相当数の者を対象として定型的条件で行われること
http://www.maff.go.jp/j/nousin/nougyou/simin_noen/s_kaisetu/pdf/26_tokutei_hou.pdf より引用
10アールは1000㎡なので、60坪(200㎡)よりも大きな値となっています。そのため、60坪の農地で貸し農園を行うことは可能です。
貸し農園のメリット
メリットはなんといっても、初期費用があまりかからないところですね。「所有している土地が農地でない」ということでなければ、農地を農地として貸し出すわけですから、特に何か設備を整えたり建設したりする必要はありません。
使っていない農地を人に貸し出せば、収入もアップしますし、なにより農業に触れる人々が増えます。
使用していない農地の扱いに困ったら、農地転用をするという手段だけでなく、貸し農園という手があることを思い出してくださいね。
60坪の土地活用で失敗しないコツ
ここまでに様々な「60坪という土地での土地活用」について紹介ましたが、どの土地活用を行う場合でも以下のポイントに注意して行ってください。
必ず土地活用のプロに相談する
土地活用の経験が非常に豊富という人でもない限り、土地活用を始める前に専門家へ相談しましょう。
誰にも相談せずに始めてしまうと、「コストの計算が間違っていた」、「この立地にはミスマッチな土地活用をしてしまった」というような失敗をしてしまうかもしれません。
赤字にならないようにするのはもちろんのこと、儲かる土地活用をするためにも、必ず土地活用のプロである土地活用の業者や会社へ相談してください。
ニーズを調査して土地活用する
ニーズのない土地活用をしてしまっては儲けることは難しいので、土地活用を始めようとしている地域では、どういったニーズがあるのかをきちんと調査しましょう。
調査というと、その土地に実際に行ったり、「Google マップ」のようなwebサービスを使ったりする方法があるでしょう。
自分で調査することも大切ですが、独力での調査だけだと、調査が不十分だったり調査結果の考察が的外れだったりする恐れがあります。より確かな調査をするためにも、土地活用のプロである土地活用の業者や会社に相談することが大切です。
一括資料請求サービスを活用する
「土地活用のプロに相談した方がよい」と言われても、まずは何をしたらよいのか迷いますよね。そんなときは、「タウンライフ土地活用」のような土地活用会社の一括資料請求サービスを利用してみましょう。
土地活用会社では、一括資料請求サービスを無料で行っているので、このサービスを利用すれば様々な土地活用業者の資料を手に入れることができます。
土地活用の情報を手に入れるためにも、無料かつ手軽な一括資料請求サービスを利用してみてください。
まとめ
最後に、60坪という土地での土地活用についてまとめてみましょう。
まず、60坪を平米(㎡)に直すと約200㎡です。この広さは、シングルスのテニスコートとほぼ同じ大きさとなっています。また、正方形の土地だった場合には、14m四方の土地ということになります。
本記事で紹介した様々な土地活用は、大規模なものは不可能ですが、60坪という土地に見合った規模のものなら問題なく可能です。
土地活用のプロに相談したうえで、土地の周囲の環境や土地活用の目的などにマッチした土地活用を行えば、満足のいく土地活用をすることができることでしょう。
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