土地を持っていても、ただ更地のままで放置している人も多いのではないでしょうか？ しかし、それでは土地は「負の財産」になってしまいます。
なぜなら、たとえ更地の土地であったとしても、毎年固定資産税がかかってしまうからです。
しかし、土地活用を考えていても、建物を建てる勇気がなかったり、土地に建物が建てられなかったりとさまざまなことから、土地活用に躊躇してしまっている方も多いはずです。
そこで今回は、建物を建てずにできる土地活用の方法や更地の状態でも行える土地活用の方法について解説していきます。
目次
土地活用は建物を建てなくてもできる
土地活用と言えばマンションやアパート経営など、土地に建物を建てて行う方法を思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、それだけが土地活用の方法ではありません。建物を建てなくても、十分に収益を出せる土地活用方法はさまざまあります。
また、建物を建設してから行う土地活用方法と比べても、建物を建てない土地活用方法には、多くのメリットがあります。
ここからは、建物を建てないで行う土地活用のメリットについて細かく見ていきましょう！
建物を建てない土地活用のメリット
建物を建てない土地活用のメリットには、次のようなものがあります。
- 初期費用がかからない
- 短期間で土地活用できる
- ほかの土地活用に変更しやすい
それでは、これらのメリットについて詳しく解説していきます。
初期費用がかからない
建物を建てずに土地活用する方法の一番のメリットは、初期費用が掛からないということです。
建物を建設すれば、当然建築費などの初期費用がかかってしまいます。しかし、建物建てない土地活用では、その名の通り建物を建てずに行うので、初期費用がいりません。
ただ、そんな建物を建てに土地活用方法にも注意しなければいけないことがあります。それは、更地の土地活用する場合には、初期費用が掛かる場合もあるということです。
初期費用がかかると言っても、建物を建ててから土地活用を行うよりかは、圧倒的に初期費用を抑えることができるでしょう。
短期間で土地活用できる
建物が建っていない更地のような土地で土地活用を行う場合には、短期間での土地活用が可能です。
どうゆうことかと言うと、上記の図でもわかるように、5年といった短期間で駐車場経営を行うこともできると言うことです。
建物を一度建ててしまえば、その分初期費用も大きくなってしまいます。
そのため、短い期間では費用を回収することはできないので、数十年にわたり土地の活用法が制限されてしまいます。
また、取り壊したり、更地に戻したりしてからしか他の土地活用を行うことはできないので、短期間での土地活用は行えないでしょう。
しかし、建物を建てずに更地を土地活用すれば、何年といった短いスパンで土地の用途を決め、土地活用することが可能になります。
更地の土地を持っているけど、まだどの土地活用方法を行うか考え中と言う方がいるなら、まずは建物を建てずに土地活用を行いましょう。
ほかの土地活用に変更しやすい
前述したように、更地に建物を建ててしまうとその後数十年にわたって更地の使用目的が決まってしまいます。
そうすると、他の方法に土地を使いたいと思ってもなかなか土地活用法を変更することはできません。
その点、建物を建てない更地の土地活用法を行っていれば、土地の用途を比較的容易に変更することが可能です。
例えば、現在行っている土地の活用法で思うように利益を得られない場合には、他の方法に簡単に変更することができます。
この点も建物を建てない更地の土地活用法のメリットであるといえるでしょう。
更地の土地活用の種類
更地を土地活用する方法にはさまざまな種類があります。ここでは、その方法を解説していきます。
駐車場経営
更地での土地活用法で代表的なのが、駐車場経営です。この駐車場経営は、月極駐車場経営とコインパーキング経営の2つの方法があります。
ここでは、それぞれの初期費用と経営方法を解説していきます。
月極駐車場
【月極駐車場経営とは？】
月単位で駐車場を貸しだし、利用者から毎月の賃料を得る経営方法です。
月極駐車場は、数ある土地活用法の中でも低リスクであるといわれています。その理由は、初期投資の金額の低さにあります。
仮に失敗しても初期投資の金額が少ないので損失も小さく、土地を更地に戻しやすいため、なるべくリスクを避けたい方にはおすすめの方法です。
月極駐車場のニーズが高い地域に土地を持っている場合には、50％の利回りも夢ではありませんよ。
また、月極駐車場は一か月単位で契約しますが、基本的に長期的に契約が続くため、収入が安定しやすいというメリットもあります。
そのほかにも、月極駐車場の賃料は基本的に前払であるため、賃料未納のリスクが低いこともメリットの一つであると言えるでしょう。
ただ、このようにメリットが多い月極駐車場にも、デメリットもあります。それは、建物を建てて行う土地活用に比べて格段に収益が低くなってしまうと言うことです。
また、建物が建っていないため、税制上更地とみなされてしまし、固定資産税の軽減対象にはなりません。
このような理由から、月極駐車場は、ローリスク・ローリターンの土地活用法であるといえます。
コインパーキング
【コインパーキング経営とは？】
時間単位で駐車場を貸し出し、時間ごとに利用料をいただく駐車場経営です。
一般的に、月極駐車場よりもコインパーキングのほうが利益が上がるといわれています。
ただ、更地をコインパーキングして土地活用する場合、まずその更地がコインパーキングに向いているかどうかを調べる必要があります。
コインパーキングに向いている一番の土地は、駅前などの商業地です。その理由は、店舗に駐車スペースがないケースが多く、利用者の需要が高いからです。
逆に住宅街などは、各々の家に駐車スペースや月極駐車場を借りていることがほとんどなので、コインパーキングの経営にはむいてません。
コインパーキングの初期投資の金額は、更地の広さにより変わりますが、数百万円掛かると考えておいたほうが良いでしょう。
更地を舗装し、ラインを引き、機械を設置するのには上記のような初期費用は覚悟しておかなければなりません。
しかし、このような手間や初期費用をかけずにコインパーキングの経営を始める方法もあります。
それは、更地を一括借り上げのコインパーキング業者に貸し出してコインパーキングを経営してもらう方法です。
この方法で更地をコインパーキングとして土地活用すると、初期費用やランニングコストが掛かりません。
また、管理や経営をすべて業者に任せることができるため、安定した不労所得を得ることが可能になります。
しかし、この方法にもデメリットがあります。
それは、コインパーキングの稼働状況がどんなに良くなっても、得られる収入に変わりがないという点です。
コインパーキングとしての土地活用をすべて自分で行うか、業者に委託するかはそれぞれのメリットとデメリットをよく把握してから決めるようにしましょう。
太陽光発電
太陽光発電は、田舎の土地に向いています。その理由は、集客の必要がなく安定した経営を行うことが可能だからです。
また、田舎の更地の場合には、ある一定以上の規模があるため、太陽光発電のパネルを多く設置することができます。
太陽光発電は、太陽の光を利用して発電を行い、発電した電気を売電することで利益を得る土地活用法です。
10kw以上発電できる枚数の太陽光パネルを設置することができれば、国の制度によって固定買取期間が20年間保証されます。
つまり、20年間は安定した収入を得ることができるということになります。
太陽光発電で土地活用を行う際の維持費用コストは、メーカーの保証による機器点検と掃除が主なものになります。
50kw以上の規模になると、電気主任技術者による定期的な点検が必要になりますが、委託費用として年間50から100万円を業者に支払うことで、外注することも可能です。
トランクルーム
【トランクルーム経営とは？】
トランクルームの業者と共同で自分の土地にコンテナを設置したり、建物の内部を区切ったりして、そのスペースを収納場所として貸し出す方法です。
ここでは、建物を建てない更地の土地活用法について解説しているので、更地にコンテナを設置する方法について解説していきます。
このコンテナ設置型のトランクルーム経営には、次の3つの方法があります。
- 事業用定期借地方式：トランクルームの業者に土地を貸しだすだけの方法
- リースパック方式（一括借り上げ方式）：コンテナ施設や建物を土地のオーナーが整備・設置しトランクルームの業者へ賃貸する方法。
- 業務委託方式：土地のオーナーが設備投資と経営を自ら行い、集客や管理のみをトランクルーム業者に委託する方法。
このコンテナ型トランクルームは、比較的安価に設置することができるというメリットがあります。
また、簡単に撤去できるため、更地に簡単にできるのもトランクルーム経営のメリットです。
しかし、屋外にコンテナを設置するため、景観が良くなく内部の温度や湿度の調整が難しいというデメリットもあります。
そのような条件でも、自宅に外部収納がない住宅はまだまだ多いため、外部収納と割り切って利用する顧客も多く、この理由で利用者が減少する心配は少ないでしょう。
資材置き場
資材置き場とは、建設業者などが建築資材を一時的に保管する土地のことを言います。
地方で更地を所有している場合に、建設業者などに更地を資材置き場として貸し出すことで土地活用を行うことが可能です。
更地を資材置き場として利用する場合、事務所や倉庫などの建設が必要ない場合には初期費用はほとんどかかりません。
また、資材を置くことができればよいので、土地の広さや形状が問題になることもあまりありません。
さらに、資材置き場の土地活用を行った場合、契約期間が満了すればすぐに更地に戻すことができます。
このように、更地を資材置き場として土地活用することで、ほとんど何もしなくても契約期間中は安定した収入を得ることができます。
自動販売機
自動販売機の設置による土地活用は、更地の土地でも十分に行える土地活用方法です。
また、自動販売機経営は、広い土地を持っていない人にも始めやすいことが特徴の土地活用法です。
自動販売機の設置による土地活用の方法には、2つの方法があります。
- 土地だけを貸し出し、売り上げの一部をメーカーからもらう方法
- 自動販売機を設置する方法です。
1つ目の、土地だけ貸し出す方法では、商品の補充やごみ箱の掃除まで業者がやってくれるため、本当の意味での「不労所得」を得ることができます。
しかし、電気代をオーナー側が負担する必要があるため、ある程度の売り上げが見込める土地でないと安定経営は難しいといえるでしょう。
2の自動販売機を買い取る方法が、自動販売機そのものを購入して商品の選定や補充、ごみ箱の掃除、自動販売機のメンテナンスまでオーナーが行う必要があります。
この方法では売り上げのすべてをオーナーが手にすることができ、オーナーの経営手腕次第ではかなりの売り上げが期待できます。
しかし、自動販売機本体の価格は50万円から70万円と高額になるため、初期費用が大きくなる点がデメリットであるといえるでしょう。
市民農園
更地を市民農園として貸し出すといった土地活用方法もあります。更地を小規模な畑に区切って利用者に貸し出し、作物の栽培を行ってもらう方法です。
この更地の土地活用法のメリットは、ほとんど初期費用が掛からないという点です。また、更地の場所も都心部から一時間程度の場所であれば、十分に利用者が見込めます。
この方法は近年、農業体験や田舎暮らしへのあこがれの高まりから、順調に業績を伸ばしている土地活用法です。
更地にある程度の広さがあり、立地に問題がなければ検討してみる価値がある土地活用法です。
ただ、更地のもともとの用途が農地である場合には、いくつかの法律をクリアしなければならないので注意が必要です。
更地の土地活用をするならプロに相談
これまでの説明で、更地の土地活用にはたくさんの種類があることがお判りいただけたと思います。
しかし、あなたが持っている土地にどの方法が良いのかわかりませんよね？ そのため、まずは土地活用のプロに相談してください。
どの方法が自分が持っている土地に向いているか自分で判断することもできるでしょう。
しかし、自己判断ではその更地に最も向いている土地活用法を選べずに、損をしてしまうことも考えられます。
更地の土地活用と言っても、間違った方法で行えば収益を出すことはできず大きな損失を生んでしまうので注意が必要です。
もし、更地の土地を持っている方で土地活用の方法に悩んでいるのなら、土地活用のプロに相談し適切なアドバイスを貰うようにしてください。
無料で相談に乗ってくれる
上記でお伝えしたように、更地の土地を活用するなら土地活用のプロに相談することが1番です。
だた、「相談するとお金がかかるのでは？」と思った方もいるのではないでしょうか。安心してください！ 土地活用のプロへの相談は、無料で行うことができます。
無料で相談できるのは、嬉しいですよね。
一人で悩まず、まずは土地活用のプロに相談しましょう！ プロならではの豊富な知識とノウハウを使って、あなたの土地に合った土地活用の方法を導いてくれます。
土地活用業者の相談は、基本的には無料となっています。ただ中には、相談料金を取る業者もあるので注意してください。
あなたに合った利益率の良い土地活用を提案してくれる
更地の土地活用で大切なのは、更地の価値を十分に生かして、利益率の良い土地活用を行うことです。
自分でやみくもに土地活用を行っても、十分な利益を出すことはできないでしょう。
しかし、土地活用のプロに相談すれば、あなたが持っている更地の価値を十分に見極め、その土地で一番利益を産むことができる土地活用法を提案してくれます。
自分自身では利益を出すのは無理だと思っていた更地の土地でも、プロに相談すれば利益を出す方法を導いてくれるでしょう！
一括資料請求サービスがおすすめ
前項で、「更地の土地活用を行うならプロに相談する」ということをお伝えしました。
しかし、自分の足で1社1社業者を回っていては、相当な時間や苦労がかかってしまいます。また、「忙しくて回っている暇がない･･･」なんて方も、中にはいるのではないでしょうか。
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また、送られてきたプランを自分で比較することができたり、気に入ったプランがあれば無料で相談できたりとメリットは豊富です。
更地の土地活用を考えているなら、まずは一括資料請求を行い、あなたの土地にあった活用方法を見つけるようにしてください。
土地活用では、優良業者に頼むことも重要です。一括資料請求をすれば、簡単に優良業者を見つけることもできるので、土地活用を考えている方にはおすすめです。
まとめ
ここまで、建物を建てない更地の土地活用について解説してきました。建物を建てて収益を得る以外にもさまざまな土地活用法があることがお分かりいただけたと思います。
しかし、自分が持っている土地がどのような土地活用法に向いているか分からない場合もあるでしょう。
そのような場合には、まず一括資料請求を行い、更地の土地活用のプロに相談することがおすすめです。
一括資料請求や更地の土地活用のプロへの相談は無料となっているので、お金がかかる心配もありません。
無料で行えるにも関わらず、あなたが持っている土地に最も適した活用方法を導きだしてくれます。
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